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知っておきたい入試制度(2)

Filed under 博士と助手のタメになる情報, 知っておきたい入試制度

▶2010年 シンガク図鑑 早春号より

詳細編

センター試験(大学入試センター試験)

■センター試験(国公立大一般入試)の流れ

国公立大学では、毎年7月末頃に募集定員数や入試科目などを記載した「入試選抜要項」を発表しています。センター試験への出願から受験票の受取までは、高校単位で行われるため、現役生は先生方の指導に従い準備すれば大丈夫です。センター試験の成績通知は4月以降となるため、それを待っていては個別試験(二次試験)への出願は到底間に合いません。個別出願は自己採点により決断しなくてはいけないので、自分解答をメモしておくことを忘れないようにしましょう。各大学のボーダーラインは、大手予備校のホームページなどで知ることができます。個別試験は、前期日程・後期日程で同一大学の学部(学科)を2度チャレンジ(公立大は中期も合わせて3度)することが可能です。また、前期と後期で異なる大学を受験することも可能です。同一大学でも前期と後期では受験科目が異なる場合が多く、得手不得手を加味してチャンスを活かしていきましょう。

AO入試

AO入試は大学により選抜方法はさまざまですが、大きく分けて「選抜型」「対話型」「体験型」の3つのパターンがあります。どちらも「大学が求める人物像に適し、入学意欲がある」ことが重要な選抜基準となっており、学生の個性、資質、意欲や学びたいテーマとの整合性を「志願理由書」「調査書」「面接」「小論文」「体験」などから読み取り評価・選抜されることになります。特に「成績基準を設けない」としている大学が多く、高校の推薦も必要としないため、広く門戸が開けているのは確かですが、「成績証明書」を求めることからも、大学の求める成績基準を意識しながら出願する必要があります。

■選抜型AO入試の流れ

【選抜型】は、国公立大学や難関大学に多く、書類選考で一次合格を通知し、二次試験で面接や小論文で最終合否を判断します。そのため、一次段階での書類作成は重要となってきます。二次試験は面接が中心となりますが、小論文試験や基礎学力試験を課す場合もあります。国公立大学でセンター試験を課されている場合、最終審査は1月のセンター試験の成績となり、長丁場な受験を覚悟する必要があります。

■対話型AO入試の流れ

【対話型】は、早いところでは5月からエントリーの受付が始まる大学もあり、2回〜数回程度の事前面談の上で、出願が許可されます。面談は夏休みを利用することが多く、テーマに添ったプレゼンテーションやグループディスカッションなどを実施する大学もあります。出願後に最終面接を行うところもありますが、9月頃に出願が許可されるとほぼ内定と考えて良いでしょう。

■体験型AO入試の流れ

【体験型】は、体験授業やセミナー参加からのスタートとなり、早いところでは6月〜7月に実施している大学もあります。体験授業やセミナーへの参加申し込みがエントリーとなり、早い段階でスタートすることになります。体験授業やセミナーではグループディスカッションによるコミュニケーション力や積極性などが評価され、参加後に提出するレポートも加え、総合的に審査されます。出願後に最終面接を行うところもありますが、対話型同様9月頃に出願が許可された段階でほぼ内定と考えて良いでしょう。

推薦入試

■推薦入試の流れ

【指定校推薦】
国公立大学を除く多くの私立大学が実施している指定校推薦ですが、すべての高校に推薦枠がある訳ではありません。まず、自分の高校が志望校の指定校枠があるかどうかを知る必要があります。指定校枠は入学実績のある先輩方の学業成績や人物評価により与えられているので、当然高い基準となります。また、少ない枠に複数の希望者がいる場合は高校内選抜となり、その判断は校内選定委員会で決定することになります。
【公募制推薦】
私立大学では、AO入試と推薦入試が50%を超え一般入試との逆転現象が起きています。推薦入試だけで50%を超える大学・短大もあり、一般的な入試制度と言えます。国公立大学では依然20〜30%代と低く、センター試験を課さない推薦入試は高倍率となっています。私立大学の推薦入試は、「書類審査のみ」「書類審査+面接」「書類審査+面接+小論文」「書類審査+学科試験」「書類審査+実技試験」の5つパターンがあり、主流は「書類審査+面接+小論文」となっています。「書類審査+学科試験」では面接や小論文を含む場合もありますが、学科試験の成績が高い比重を占めています。「書類審査+実技試験」は芸術系や体育系に多く、芸術レベル・実技レベルが重視されます。沖縄の学生は地元志向が強く、数限りある県内大学に多くの学生が殺到する傾向にあり、必然的に高倍率となりがちです。県外に目を向けると、学部学科によっては同基準の評定値で、意外に高いレベルの大学に出願が可能な場合もあるため、志望学部学科のある県外大学も選択肢に入れると進路選択に幅が出てきます。

センター試験利用入試

■センター利用試験入試の流れ

私立大学のセンター試験利用入試を受験するには、当然センター試験への出願が前提となってきます。2教科や3教科の私立大学一般入試と違い、必須科目も5教科以上となることと募集定員も少ないため、第一志望としてではなく、併願プランとして受験する場合が多いようです。センター試験利用入試の出願はセンター試験前が基本ですが、センター試験後に出願できる大学も多く、センター試験の自己採点後に方向変換し出願できるメリットもありますので、第一志望の国公立大学と学ぶ系統が同一の学部学科をチェックしておくと安心です。


一般入試

■一般入試の流れ

一般入試は、前期・後期の2日程や前期・中期・後期の3日程で実施されています。1月のセンター試験後がほとんどで、最終決戦と言えます。私立大学では入学者数が50%を割った一般入試ですが、学費が全額や一部免除となる特待生入試を抱き合わせて実施する大学も少なくありません。また、全学部入試は一般入試の直前に実施されることが多く、大学によっては何度もチャレンジできる場合もあります。


専門学校のAO入試(※東京都の場合の例)

■専門学校型AO入試の流れ

独自性を重視したAO入試としてスタートして間もない「専門学校版AO入試」。地域によりさまざまですが、東京都の一例を参考にすると、出願(エントリー)を7月1日以降に統一したことと、課題やレポート提出などの入学前教育を継続的に実施することが大きな特徴となっています。試験は書類選考と面接を中心とした「対話型」と基礎学力試験や作文などを加えた「試験型」があり、最終入学確認時の面談などにより合否決定します。AO入試や推薦入試により早期進路決定者がどうしても陥ってしまう、学習意欲低下を入学までのモチベーションアップにする手段としての「入学前教育」は、高校側も受け入れやすく、何と言ってもキミたちの入学後に大いに役立つと言えます。


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ハカセの入試豆知識

近年は入試制度が多様化、複雑化し、シンガクするためには進学費用のことも絡み、多くのハードルを超えなくてはいけません。しかし、単純に考えてみましょう! 「何のために進学するのだろう?」最終的には就職するために進学するわけですから、入れる学校を選択するのではなく、「この職業に就きたいから、この学校に行く!」という強い意志を持って欲しいと思います。そのためには、職業分析をして、希望職種に就くためには、どんな知識・技術・資格が必要か、志望校の就職状況はどうか、この職種の将来性はどうか、進学後卒業までにどんな力をつけなければいけないのか…など、出口から進路を考えることはとても重要です。
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